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2018年5月1日

ロシア中銀、政策金利を7.25%に据え置き

◆ロシア中央銀行(以下、「中銀」)は、市場予想通り政策金利を7.25%に据え置きました。
◆中銀は、今後利下げを再開し、当初予定通り2018年中に「中立的」な姿勢への移行を完了する方針を示しました。なお、政策金利は6%台後半程度まで引き下げられる模様です。
◆欧米諸国との緊張の高まり等、ロシアを取り巻く様々な状況の変化には注意が必要と考えられますが、相対的に高い利回りに対する需要や信用力の改善等がロシア市場を下支えすると予想されます。

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【市場予想通り政策金利を据え置き】

中銀は2018年4月27日(現地時間)、市場予想通り、主要政策金利を7.25%で据え置くことを決定しました。

インフレ率(前年比)は3月は2.4%、4月は2.3%~2.5%と予想される等、中銀の目標値(4.0%)を下回る水準で推移しています。

しかし、2018年4月6日に米国政府がロシアに対し追加制裁を課したことを受け、通貨ルーブルが急落したことにより輸入物価が上昇し、今後、ロシアのインフレ圧力が加速する可能性があるとの見解を中銀は示しています。

その一方で、外部環境の大幅な変化がない限り、インフレ率が目標値を大きく上回るようなリスクは発生していないとも述べています。

そのため、中銀はインフレ率見通しについても2018年は3%~4%、2019年には4%程度で据え置きました。

今回の会合では政策金利は据え置かれましたが、中銀は今後利下げを再開し、当初予定通り年内には「中立的」な姿勢への移行を完了する方針を改めて示しました。

ただし、地政学リスクの高まりや世界的に金利正常化の動きが進んでいること等から、利下げ余地は狭まったとしています。中銀は従来より政策金利を「6~7%程度」とすることを目指してきましたが、最終的には6%台後半まで引き下げられるものと見込まれます。


【今後の見通し】

中銀は、今後利下げをより慎重に進めていくと見られますが、「中立的」な姿勢への移行の方針に変更は無いこと、またそれを受け利下げ期待が継続することは、債券市場にとってプラスに働くと見られます。

ロシア市場は、米国の追加制裁を受け、一時大幅に下落しました。引き続き、欧米諸国との関係に不透明さが残ることには注意が必要と考えられます。

一方、内需を見ると個人消費の堅調な推移が続く等、景気回復が続いています。加えて、利下げが実施されてきたものの、 金利水準は依然として相対的に高く、また財政状況は健全さを維持しており、信用力が改善していること等、ロシアの良好な状況が再評価されれば、ロシア市場のプラス材料になると見込まれます。

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