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2017年5月1日

ロシア中銀、政策金利を9.25%に引き下げ

ロシア中央銀行は、政策金利を9.75%から0.50%引き下げ9.25%としました。
市場予想では0.25%の引き下げが優勢となっていましたが、今回は市場予想を上回る利下げ幅となりました。 中銀が利下げを継続するとの観測はロシア債券市場のサポート材料と見られるものの、シリア情勢を背景とした米ロ関係の行方や米国の金融政策がロシアをはじめとする新興国市場に与える影響等については注視する必要があると見られます。

【2会合連続で利下げ】

ロシア中央銀行(中銀)は2017年4月28日、政策金利を9.75%から9.25%とすることを決定しました。中銀は2015年1月以降、国内経済とインフレ状況を考慮し断続的に利下げを行っています。ナビウリナ中銀総裁が事前に0.25%か0.50%の利下げを検討する可能性があると発言する中、市場予想では0.25%の利下げを行うとの見方が優勢となっていました。

声明文では今回の決定は、インフレ率が政策目標である4.0%に近づきつつあり、今後さらに低下すると予想されること、また景気回復が進んでいること等が背景にあるとしています。なお3月のインフレ率は前年比4.3%と2月(4.6%)より低下しました。ただし、商品市況や金融市場の影響によりインフレが高まるリスクが依然あるとしており、今後の経済活動やインフレ状況を見て政策決定を行っていくとしています。

利下げ幅は市場予想を上回るものとなりましたが、通貨ルーブルは小動きとなりました。中銀が引き続きインフレを抑制する姿勢を示していることから、当面高い金利が維持される見込みであることがルーブルのサポート材料となったと見られます。

主要政策金利、インフレ率の推移

出所:Bloombergのデータを基にドイチェ・アセット・マネジメント㈱が作成
※データは記載時点のものであり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。

【今後の見通し】

金融政策については、声明文では、適度に引き締めを行う政策を維持することでインフレ率は2017年末までに4.0%に達しその後も同程度の水準で推移するとの見方を示しており、2017年内に一段の利下げを実施していくことを示唆しています。

経済状況については、中銀は経済活動が改善傾向にあることや外的要因への対応を踏まえると原油価格が1バレル40米ドル付近と足元の価格より低いシナリオの下でも2017年から2019年にかけてプラス成長を維持できると予想しています。

債券市場では、利下げ継続期待が市場にプラスに働くと予想されます。一方で、格付や原油価格の動向が市場を左右するとみられます。

ルーブルについては、当面高い利回りが維持される見込みであることはサポート材料と見られる一方、シリア情勢を背景とした米ロ関係の行方や米国の金融政策がロシアをはじめとする新興国市場に与える影響等については注視する必要があると見られます。

ルーブル(対円、対米ドル)の推移

出所:Bloombergのデータを基にドイチェ・アセット・マネジメント㈱が作成
※データは記載時点のものであり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。

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