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2017年3月27日

「DWS ユーロ・ハイ・イールド債券ファンド」
特別インタビュー

世界的な低金利環境下においても、年間騰落率9.45% を記録した『DWS ユーロ・ハイ・イールド債券ファンド(毎月分配型)A コース(円ヘッジあり)』。ファンドの運用方針と市場の見通しについて、ポートフォリオ・マネージャーの吉田一貴に聞いた。

利回りの高さに着目
B格の社債がリターンをけん引

運用部 ポートフォリオ・マネージャー 吉田 一貴
運用部
ポートフォリオ・マネージャー
吉田 一貴
『DWS ユーロ・ハイ・イールド債券ファンド』が投資対象とするユーロ建のハイ・イールド債券市場は、欧州の緩やかな景気回復に支えられ堅調に推移しています。2016 年を振り返ると、年初には原油価格が1バレル=30 米ドルを下回ったことや、中国やその他新興国に対する景気懸念が高まったことで、ユーロ・ハイ・イールド債券市場から資金が流出する局面もありました。

その後、3月に欧州中央銀行(ECB)が打ち出した積極的な追加緩和策の1 つである社債の購入が6月に始まり、市場の下支えとなりました。英国の国民投票の結果はマイナス要因となりましたが、7月には反発に転じ、ユーロ・ハイ・イールド債券は上昇基調となりました。

11月の米国大統領選挙後は、世界的なリスク選好の高まりを背景に、相対的に金利が高い資産への資金流入を受けて、ユーロ・ハイ・イールド債券市場の上昇は加速しました。

そのような環境のもと、当ファンドの年間の騰落率(税引前分配金込)は9.45% となりました。当ファンドは、ユーロ・ハイ・イールド債券の中でもB 格がより割安であり、より投資妙味があるという判断のもと、高めの配分を継続しています。2016年前半は、B 格とBB 格が同程度のパフォーマンスでしたが、6 月以降はより利回りの高い債券に資金が流入したことで、B 格のパフォーマンスがBB 格を上回り、年後半は、B 格を高めの配分とする当ファンドの戦略は奏功する結果となりました。

セクター戦略においては、原油や鉄鉱石といった資源価格が年後半にかけて堅調だったことを背景に、素材セクターの割合を多めに保有していたことがファンドのパフォーマンスにプラスに働きました。また、サービス・電気通信などのセクターを市場全体に対してオーバーウェイトとしたこともプラス要因となりました。一方、欧州の金融セクターに関しては、信用懸念が高まる局面があったことを背景として、イタリアやスペインなどの欧州周縁国の銀行セクターを中心に、市場全体に対して大きくアンダーウェイトとしたことがプラスに寄与しました。

ユーロ圏経済は、現在15 四半期連続でプラス成長を継続しています。また、失業率もドイツで過去最低水準になるなど、欧州各国で労働力が回復しつつあります。ECB が強力な金融緩和策を継続するなか、今後も雇用や所得環境の改善を受けて緩やかな景気の拡大が見込まれることから、ユーロ・ハイ・イールド債券市場は底堅く推移すると見ています。

政治がリスク要因となるも
相場下落時を「好機」と捉える

運用部 ポートフォリオ・マネージャー 吉田 一貴 ユーロ・ハイ・イールド債券の運用において、銘柄選択は極めて重要であり、超過収益獲得の最も大きな源泉であると考えています。当ファンドの運用チームは、欧州と米国を含めたグローバルで800近くの発行体をカバーしており、徹底的なファンダメンタルズ分析により銘柄選択を行っています。国別、セクター別、格付け別、年限別など、さまざまな観点からリスク・リターンを考慮した銘柄選択を行っている事が、当ファンドの運用チームの強みだと考えています。

今後想定される市場のリスク要因は、欧州における政治イベントと、米国におけるトランプ新大統領主導の政策動向とみています。欧州の政治リスク・米国の政策動向は共に不透明な部分が多く、市場の変動性の高まりを受けて金利が上昇する展開も想定されますが、割安度が増した局面では、投資機会として積極的に捉え、B格の社債を積み増すこと等も検討し、超過収益の獲得を目指します。

当ファンドは、以上のような特性をご理解いただいた上で、低金利時代に債券投資を通じて一定のリターンを期待したいと考える投資家のみなさまに、資産形成の一助としてご活用いただければと思います。

※当インタビューはForbes Japan 2017年5月号に掲載の内容を許諾を得て転載しています。

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