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リッパー・ファンド・アワード・ジャパン2016 特別インタビュー(2/2)

日本でもマイナス金利が導入され、MMFの募集停止や安全性の高い金融商品に利回り低下圧力がかかり、資産運用がより難しくなりつつあります。このような状況下で好配当株式への投資にはどのような魅力があると考えられますか。

龍見:
低金利の環境下、どのような資産クラス、商品に投資するのがよいか悩まれる方は多いのではないかと思います。このような環境下では、株式への投資割合を増やすことが有効な手段の1つになると考えています。

特に、好配当株式は、その事業が景気に左右されにくいディフェンシブな銘柄のため、株式の中でも相対的に安定的で且つ配当利回りが期待できることから、魅力的な投資対象になりうると考えます。

一方、好配当株式に投資をする上で、どのような状況がリスクになりうると考えますか。

龍見: 景気が大きく改善した時が一番のリスクと考えています。景気が加速する局面では、景気動向に左右されやすい銘柄を中心としたグロース(成長)銘柄の方がマーケット全体をアウトパフォームする傾向があるため、ディフェンシブ性の高い企業が多い好配当株式は不利になると考えています。

しかし、現在のマクロ環境を見てみると、世界景気の改善は進んでいるものの、その成長は緩やかです。 また、中国などの先行き不透明感が強いことや、欧州ではイギリスが欧州連合(EU)を離脱する可能性も浮上しており、先行きが見通しにくい環境にあります。このように世界的に低成長の時期がある程度長く続くと見込まれており、景気が大きく加速するような環境は当面はないであろうと考えています。

今後継続される米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げや、欧州中央銀行(ECB)のさらなる 金融緩和の影響についてはどのように見ていますか。

龍見: ECBや日銀が実施している金融緩和策については、株式市場にとって好材料になると考えています。米国では利上げが開始されましたが、足元の成長は緩やかなことに加えて、中国をはじめとした新興国景気の減速や不安定な資源価格など懸念材料が多くある中、その利上げペースは緩やかになると見込まれます。市場に引き続き流動性が豊富にあるような緩和的状況は、株式にとってプラスになると見ています。

2005年3月のファンド設定から今月で丸11年となります。さらなる長期投資を見据えたファンドとして、今後の運用方針を教えて下さい。

龍見: 長期投資という意味では、配当利回り・配当性向・配当成長に注目しつつ、ファンダメンタルズが良好な企業を厳選して投資を行い、インカム・ゲインとキャピタル・ゲインを獲得しながら中長期的な成長を目指したいと考えています。世界経済の先行き不透明感は依然強く、世界経済全体の成長率は過去と比較しても低い状況が続くと見ています。そのような中、相対的にディフェンシブ性の高い好配当銘柄を中心とするポートフォリオを維持していく方針です。

最後に、投資家の皆様にメッセージをお願いします。

龍見: 世界的に低成長・低金利が続く中、インカム・ ゲインとキャピタル・ゲインの両方を獲得しつつ、分散投資が期待できるのが当ファンドの魅力と考えます。現在のような低成長が続く中においては、インカム・ゲインが占める割合がキャピタル・ゲインと比べて大きくなると見込まれ、今後投資家の皆様が長期的な視野に基づいた資産運用を検討する上で、選択肢の一つになるものと考えております。
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