インフレ時代に立ち向かうコモディティの魅力

清森

なぜ、今コモディティに投資するのか?というお声をいただく事も多いので、先ずはこちらについて説明 させてください。コモディティ市場の過去の推移を見ますと、リーマンショックの前後で市場環境が大きく変化しています。2008年のリーマンショック前は、新興国経済の拡大に合わせてコモディティ需要も拡大、WTI原油も140米ドル程度まで上昇する等、コモディティブームのような状況でした。その後、リーマンショックを境にコモディティ需要が減少、またインフレ率が低迷する時期が5年強続きました。コモディティは1次産品であるため物価上昇を価格に転嫁しやすくインフレに強いといわれています。そのため、インフレリスクを懸念する必要がなかったここ数年間は見過ごされてきたアセットクラスだったのですが、ようやく世界経済の緩やかな成長が継続する中、インフレリスクが注目され始め、かつファンダメンタルズの改善も見込まれる中、コモディティに投資を行うには良い時期が来ていると考えています。実際、アメリカでは既にその流れが数字に表れていて、個人投資家向けに販売されている当ファンドの類似戦略には年初から約7億米ドルの資金が流入しており、これは当社グループの米国拠点で最大の資金流入額となっています。(2018年9月6日時点)

金森

このような環境の中、販売会社様はインフレや金利上昇リスクに強い金融商品に興味を持たれていました。そこで今回、日本の投資家のお客様にもインフレや金利上昇の恩恵を享受していただくべく、ファンドの設定に至りました。

清森

コモディティはインフレに強いという特徴の他にも、株や債券などの伝統的資産との相関が低いため、伝統的資産との組み合わせが非常に有効となる点が魅力としてあげられます。インフレになると、一般的には中央銀行は利上げを行いますが、そうすると金利が上がるため債券にとっては不利となります。また、株式にとってもインフレがコスト上昇となり企業収益を圧迫するという不利な面もあります。コモディティはインフレ時に価格が上がりやすく、且つ直近3年の株式または債券との相関係数は0.23-0.27と相対的に低いことから、伝統的資産と組み合わせていただくことでポートフォリオの分散効果が見込めると考えられます。

清森

コモディティは実物資産であり、需要と供給の兼ね合いで価格が決まります。需要面・供給面から ファンダメンタルズを見てみると、今はトレンドが変わる重要な局面に来ているといえます。

需要については、現在世界経済は緩やかながら着実な成長を続けている中、需要の増加が見込まれています。更に、新興国中心に人口が増え、それに伴い消費の拡大が見込まれるため、中長期的なコモディティの需要は増えることが予想されています。加えて、新技術に伴う需要も新たに出てきており、その1つに電気自動車(EV)があげられます。EVのバッテリーは銅・アルミニウム・ニッケルなど非常に多くの金属が使われており、今後もこのような金属の需要が増え、コモディティ市場を下支えするといわれています。

供給面では、2015年以降エネルギーや金属・鉱業関連企業が設備投資額を急速に縮小させてきた点に注目です。コモディティの生産を増やすには設備投資をする必要がありますが、市場環境や株主還元への注力等から、ここ数年は顕著に設備投資を減らしています。また、設備投資をしてから実際に産出されるまでには一般的に3-5年程度かかるといわれています。そのため、需要は増えている一方、供給はすぐには増やせず、むしろ縮小しているのが足元の状況であり、今後も当面は需給バランスがタイト化する状況が継続すると見ています。

清森

コモディティをアクティブ運用しているのが大きな特徴です。リーマンショックでコモディティが大きく下落した時期を経て、コモディティのアクティブ運用を行っていた会社が淘汰された背景があります。そのような中、当社 グループでは、2005年からコモディティのアクティブ運用を続けており、長いトラックレコードを有していることが強みであり、特徴といえます。

アクティブ運用の特徴の1つとしてダウンサイド(下落時)に強いとも言われますが、特に コモディティはボラティリティの大きな市場です。 当ファンドはコモディティ市場のトレンドを捉え、その判断に応じてコモディティへの投資割合を調整します。具体的には、エネルギー類・貴金属類・産業金属類の保有 割合をベンチマーク対比で50%~100%の間で調整します。当戦略によって、特に下落局面でコモディティ価格下落の影響の低減を図ります。また、個別のコモディティのテクニカル指標やファンダメンタル分析等を通じ、コモディティの選別によって超過収益の獲得を目指す戦略を取りいれていることも、当ファンドの特徴といえます。

清森

コモディティはボラティリティが株式市場と同程度であり、大きく下落する可能性がある点には注意が必要です。しかし、だからこそ我々のアクティブ運用の戦略がパッシブ運用に対して強みを発揮できるのだと考えます。

金森

ボラティリティに関しては、コモディティ市場を表す指数としてBloomberg Commodity Index Total Returnというものがあり、過去5年で見てみると、当ファンドの類似戦略のボラティリティ(年率9%程度)は同指数(年率12%)より数パーセント・ポイント低くなっています。株のボラティリティ(MSCIワールド)が年率10%であることからも、実際には株式と同程度のリスク度といえると思います。(2017年12月時点)

※類似戦略のボラティリティについては、米国の類似戦略を元に農産物と畜産物セクターをニュートラルと仮定して算出した数値です。

清森

資産運用の大きなリスクの1つとして、インフレ リスクが挙げられますが、ここ数年間、インフレリスクは 忘れられていたリスクでもありました。しかし、ようやく世界経済が回復し、マクロ経済が上向く中、特にグローバルにおいてはインフレリスクが注目されつつあります。その中で、インフレに強いコモディティをアクティブ運用でご提供できるのは、当社の強みでもありますので、是非投資家の皆様にはその恩恵を享受していただきたいと考えています。

金森

世界経済が転換しつつある中、伝統資産だけに頼るのが難しくなっているのが現状です。その中で、投資家の皆様のポートフォリオにコモディティを入れていただくことで、資産分散を図っていただきたいと思っています。また、コモディティをアクティブで運用するというユニークな戦略のファンドですので、是非当ファンドでインフレ環境を乗り切っていただきたいと思っています。当ファンドが皆様の資産運用の一助となれば幸いです。



ドイチェ・アセット・マネジメントは、欧州、特にドイツにおいて広く認知されている「DWS」を世界共通ブランドとして採用しました。
1956年にドイツにおいてアクティブの資産運用会社として設立された「DWS」は、その運用の専門性をパッシブやオルタナティブを含む多様な資産クラスに広げ、 現在は資産運用業界における最も認知度の高いブランドの一つとなっています。

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