2016年9月23日

「預かり資産営業のQ&A」

ニッキン 2016年9月16日号掲載
【回答執筆】 ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社 資産運用研究所 所長 藤原 延介

【質問】

オーストラリア(豪)の高配当株やREITを対象にしたファンドが好調ですが、米REITに次ぐファンドとして注目されているとも聞きます。
お客さまにお話をするうえで留意すべき点を教えてください。

(関東地区地銀、30代、男性)

【お答えします!】

 2016年に入って投資信託の販売が落ち込むなか、海外REITを投資対象とした商品に資金流入が集中しています。年前半(1~6月)の資金流入額ランキングをみると、上位5本のうち3本が米REIT、2本がグローバルREITを投資対象とした商品となっています。昨年8月の中国ショック以降も相対的に運用成績が安定していたこと、マイナス金利下で利回りを追求する動きが強まったこと、などが背景にあります。

 ご担当されているお客さまのポートフォリオも、保有しているリスク資産が米REITに集中しているケースも増えているのではないでしょうか。米REITとグローバルREIT以外の売れ筋ファンドを見てみると、オーストラリア(豪)の高配当株やREITを対象としたものが目立つようになってきました。こうした商品が、米REITを売却して購入されているのか、米REITに加えて購入されているのか、考えてみる必要があるでしょう。

 米ドルよりも豪ドルに強気な投資家が、前者のような取引を希望されるのであれば、それも一つの選択肢だと思います。しかし、「証券投資に関する全国調査(2015)」でも示されていますが、日本では、保有する投信は1銘柄のみという投資家が約半分を占めています。預かり資産営業を推進するためには、こうした状況に問題意識を持ち、保有銘柄の分散を進めるという考え方が重要だと思われます。

 後者のように、米REITに加えて豪の高配当株・REITを保有するのであれば、分散効果の点で疑問が残ります。預かり資産を増やしつつ、全体のリスクを大きく増やさないような商品とはどのようなものでしょうか。通貨と資産の両面から米REITと相関が低い資産を探すのが選択肢の一つだと考えられます。

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    D-160823-9

執筆者のご紹介

    藤原 延介
    ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社
    資産運用研究所 所長

    大手信託銀行におけるマクロ経済調査、ロイター・ジャパンのリッパー事業部における投資信託の評価や業界分析業務を経て、2007年にフィナンシャル・ストラテジストとしてドイチェ・アセット・マネジメントに入社。付加価値の高い情報提供を目指し、独自の視点で資産運用業界の最新動向や投資環境を分析している。2015年10月より現職。

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