2016年7月19日

「いまさら聞けない!?確定拠出年金
第4回 DC加入者の役割、“5W”で再確認」

ニッキン投信情報 2016年7月4日号掲載
【執筆】 ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社

 先日、確定拠出年金(以下、DC)に関連して大きなニュースがありました。継続審議となっていた確定拠出年金法の改正案の成立です。改正案の内容は本連載の第2回(5月9日号)でご紹介した通りですが、やはり加入資格の拡大による加入者の増加が重要な狙いの一つとなっています。そこで今回は、新たな加入者層への対応も念頭に、DCにおける加入者の役割についてあらためて確認していきましょう。【図1】は、DCについて「何を、誰が、どこで、いつ、何のために」という五つの視点から整理したものです。

Q1.何をするのか?
A1.お金の振り分け

 加入者のすることは、大きくまとめれば掛金の振り分けになります。【図2】ではこれを2段階に分けましたが、1段目の資産配分(図中では株式/債券/元本確保型の三択)が2段目よりも長期的に重要と言われています。その根拠としては、長期的な運用成績の約9割を資産配分で説明できるという研究結果が有名です*。特に投資初心者の加入者がすべきこととしては、「DCは資産配分が9割」と言えるでしょう。
*Brinson 他(1986) “Determinants Of Portfolio Performance” 等

Q2.誰がするのか?
A2.加入者自身

 勤め先が代わりに運用してくれるわけではなく、DC口座の投資一任やアドバイザリー等の「おまかせ」サービスも確立されていません。米国では、フィデューシャリーデューティー(受託者責任)のもとでそうしたサービスを提供する企業もあり、将来的に日本でもそうした試みがなされる余地はあるものの、現時点では自分自身で行う必要があります。

Q3.どこでできるのか?
A3.加入者サイト

 一般的なDCでは、加入者専用ウェブサイトが用意されています。口座状況の確認、今後の掛金の振り分け方法の変更や保有している商品の売買等はすべて専用サイトから可能です。また多くの運営管理機関で、電話照会の窓口も用意されています。

Q4.いつできるのか?
A4.いつでも

 ウェブサイトであれば、基本的にはタイミングを選ばず利用できます。ただし、ウェブサイトから注文した売買手続きが完了されるまでには数日~1週間程度かかる場合があり、短期間での機動的な売買にはあまり向いていません。

Q5.何のために?
A5.老後に備えるため

 DCでは60歳まで原則引き出せないという制限があり、資金の使途は老後の備えに概ね限定されています。また、国の財政難で公的年金の持続性が懸念される中、私的年金は老後の生活の支えとしての存在感を今後も増していくと考えられます。リタイヤ後の家計は想像しづらい将来とはいえ、長期的な資産形成で暮らしが大きく変わりうる可能性は強調しておきたいところです。


 以上、加入者側の役割について確認しましたが、DCを理解し、活用するにはまず少額でも実際に体験してみるのがやはり重要でしょう。資産形成についても、ウォルト・ディズニーが言ったように、「スタートを切る方法は、しゃべるのをやめて動き始めることだ」ということが当てはまるのかもしれません。



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