2016年1月18日

「What’s リアル・アセット?
第4回 なぜインフレに強いの?
~インフラ投資のポイント総まとめ~」

ニッキン投信情報 2016年1月4日号掲載
【執筆】 ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社

 インフラストラクチャー(以下インフラ)への投資は、分散投資を可能にし、他資産との比較で相対的に安定したパフォーマンスが期待されることを見てきました。さらにインフラは、長期的なインフレヘッジの手段としても注目されています。その理由としては、参入障壁の高さや政府の規制などから独占的な性質を有し、需要が安定的なため物価上昇を最終消費者に転嫁できる可能性が高いことがあげられます。

 インフレヘッジの効果は、主にインフラ資産における規制の度合いによって異なります。水道や送配電サービスといった厳しく規制されたインフラ・セクターの料金は、インフレ率に連動する料金体系となっている場合が多く、インフレ率との相関が高いといえます。

 有料道路、港湾、空港など他のインフラ・セクターは、ある程度のインフレ率との連動性が期待されます。有料道路の料金の上限や、港湾の収入である港湾使用料、貨物の取り扱い手数料、付加価値サービス料等の契約は通常インフレ率に連動しているからです。

 空港運営は大部分が規制されているため、やはりある程度のインフレヘッジになり得ますが、その中の小売事業はインフレヘッジの可能性が限定的かもしれません。エネルギー・パイプラインは契約形態によってインフレヘッジの効果が異なります。長期でインフレに連動する契約に基づく使用料収入が収益の大部分を占める場合には、キャッシュフローの安定性が高く、景気変動の影響を受けにくいといえます。一方で、収益が市場環境によって変動する契約形態の場合、インフレリスクへの注視が必要です。

まとめ

 インフラ投資は、インフレ耐性が強く、他の資産との比較で相対的に高いトータル・リターンを生み出し得ることから、引き続き投資家の関心を集めています。公的部門の予算や銀行融資の制約を背景に、インフラ企業/プロジェクトの資金調達がますます民間の投資資金に向かう中、当資産クラスへの投資機会は増える見通しです。

 マルチアセット・ポートフォリオにおいて、インフラ投資は分散メリットを提供します。また、インフレヘッジされた安定的かつ相対的に高いトータル・リターンを生み出す実物資産を実質的に所有することで、高利回りのインカム収入によるリターンが期待されます。中でも非上場インフラは他資産との比較でボラティリティが相対的に低く、魅力的なリスク調整後リターンをもたらす可能性があります。

 インフラ投資には様々な種類があり、投資家の多様なリスク・リターン志向に適応が可能と考えられます。成熟したインフラが安定した長期リターンをもたらし得る一方、成長および開発インフラは大きなキャピタル・ゲインの可能性があります。また、インフラ投資においては個別案件や投資対象企業の選別が重要であり、専門家による調査能力や銘柄選択の巧拙がリスク削減やリターンの向上に果たす役割は大きいものと考えられます。

 次回はリアル・アセットの中で「不動産投資信託(リート)」に焦点をあて、その特性を解説します。

 

    上記メディア寄稿文は日本金融通信社の承諾を得て記事を転載したものです。コピー等はご遠慮ください。

    当資料は、情報提供を目的としたものであり、特定の投資商品の推奨や投資勧誘を目的としたものではありません。当資料は、信頼できる情報をもとにドイチェ・アセット・マネジメント株式会社が提供しておりますが、正確性・完全性についてドイチェ・アセット・マネジメント株式会社が責任を負うものではありません。当資料記載の情報は、作成時点のものであり、市場の環境やその他の状況によって予告なく変更することがあります。市場や経済に関するデータや過去の運用実績は記載時点のものであり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。

    D-151208-5

ドイチェ・アセット・マネジメントのご紹介

    ドイツ銀行グループの資産運用部門であるドイチェ・アセット・マネジメントは、リアル・アセット運用における世界有数の実績を誇ります。
    インフラストラクチャー関連証券及び不動産投資の豊富な経験を有するスペシャリストが、北米、欧州、オーストラリア、アジアをカバーし、調査、運用、運用助言等を行っています。

Copyright © ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第359号
加入協会 日本証券業協会・一般社団法人投資信託協会・一般社団法人日本投資顧問業協会
一般社団法人第二種金融商品取引業協会
【当社を装った詐欺的行為にご注意ください。】