2015年11月16日

「What’s リアル・アセット?
第2回 インフラ投資への注目、その背景とは?」

ニッキン投信情報 2015年11月2日号掲載
【執筆】 ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社

 インフラストラクチャー(以下インフラ)という資産クラスが民間投資の対象となったのはいつからなのでしょうか?英国では、1970年代末から始まったマーガレット・サッチャー政権による公共部門の広範な民営化によって、インフラが長期投資の対象と認識され始めました。世界的な注目を集めるようになったのは90年代半ば以降です。エネルギー、通信、鉄道分野の大規模な民営化および自由化が欧州を中心に実施されたことがそのきっかけとなりました。

【インフラ投資の特性】
 投資家の注目度の高いインフラですが、そのインフラ事業および投資対象としての特性については、以下のものがあげられます。

  • 土地と構造物からなる有形資産であり、公共的な性格から常に残存価値がある
  • 社会に必要不可欠なサービスを提供し、景気サイクルの変動を受けにくい
  • 利用者は公的機関、企業、個人などに分散されており、民間事業よりキャッシュフローが安定しやすいケースが多い
  • 初期の設備投資の大きさなどから、参入障壁が高く、独占的地位を得やすい
  • 規制された業種で、契約形態が長期にわたることから、キャッシュフローが予測しやすい傾向がある
  • 物価インフレが最終消費者に転嫁されやすい仕組みをもつ事業が多く、インフレヘッジの効果がある

【インフラ投資のリスク】
 インフラは比較的リスクが低い投資対象とのイメージもありますが、伝統的資産とは異なるいくつかのリスクが存在します。

<インフラという資産クラス全体に共通のリスク>
  • 各国における政治、政権の安定度や政策・規制変更の可能性に伴う政治および規制リスク

<資産に固有のリスクの例>
  • 設計ミスやプロジェクトの仕様変更による予算超過や建築の遅延が起きるなどの建設リスク(グリーンフィールド資産[第1回参照]が該当)
  • コストの増加などで収益目標が達成されなかったり、予想外の維持費用がかかることでキャッシュフローが低下したりするなどの事業リスク(ブラウンフィールド資産[第1回参照]が該当)
  • 金利の変動による借入コストの上昇や借り換えが難しくなるなどの財務リスク

【機関投資家からの注目】
 インフラは前述の特性が示すように、長期の保有に適した資産で、長期にわたる安定したキャッシュフローとインフレヘッジの効果をもたらす投資対象です。そのため、年金基金や生命保険会社の運用とインフラ投資の相性がいいということも投資家の注目が高まってきている背景の一つです。

 機関投資家のポートフォリオに関する調査によると、現在のインフラへの資産配分は目標値に達していません(図表参照)。機関投資家がインフラに振り向ける資金には拡大余地があることを示唆しています。



出所:ドイチェ・アセット&ウェルス・マネジメント、
プレキン・グローバル・インフラストラクチャー・リポート(2015年1月)

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