2018年2月27日

円高・株安に備える!資産防衛で既存のヘッジ付き外債ファンドに再注目

— 急速な円高外貨安・株式相場下落を受けて、資産防衛を担う「国内債券+ヘッジ付き外債」に再注目。— ラップ口座での活用も広がり、「国内債券+ヘッジ付き外債」は7兆円に達し、14カ月連続の資金流入。— 国内債券の低利回りが続く中、いつでも購入可能な追加型のヘッジ付き外債ファンドの人気継続へ。

2月上旬の急速な円高外貨安・株式相場の下落を受けて、資産の防衛に注目が集まっています。以下のグラフを見ても、2008年の金融危機、2011年のギリシャ問題、2012年の欧州危機深刻化、2015年のチャイナ・ショックと、いずれの時期においても国内債券とヘッジ付き先進国債が値下がりを抑制する役割を担ったことが確認できます。今回のドイチェ・リポートHighlightsでは、為替リスクを取らない債券ファンドとして集計している「国内債券ファンド」と「フルヘッジ・外債ファンド」の1月までの動向を確認します。

主要インデックスの推移

1月末時点における「国内債券ファンド」の純資産残高は前月比-0.1%の2兆9,132億円と小幅ながら3カ月ぶりに減少しました。日銀がマイナス金利政策を導入した2016年2月以降、残高は伸び悩んでいるものの、2017年12月の2兆9,156億円は金融危機後の最高水準であり、ラップ口座におけるアセットアロケーション運用の一部として引き続き活用されているものと考えられます。また、「フルヘッジ・外債ファンド」の純資産残高は前月比-1.2%の4兆1,234億円と7カ月ぶりの減少に転じています。こちらも2017年12月が金融危機後のピークとなる4兆1,722億円となっており、1月の金利上昇を受けた債券相場の下落を反映したものと言えるでしょう。

「フルヘッジ・外債ファンド+国内債券ファンド」の純資産残高の推移

合計残高としては7兆366億円と、同統計の集計を開始した2008年以降で最高水準となった2017年12月の7兆878億円から減少に転じたものの、引き続き7兆円の大台を維持しています。このうち、ラップ口座専用ファンドの残高は2兆2,676億円となっており、足元ではこの部分の伸びが全体の残高増加を牽引している状況です。続いて、「国内債券ファンド」と「フルヘッジ・外債ファンド」の純設定額の動向を確認します。

「フルヘッジ・外債ファンド+国内債券ファンド」の純設定額の推移

「国内債券ファンド」の1月の純設定額は+46億円と設定・解約が拮抗した状況ではありますが、3カ月連続の資金流入となりました。一方、「フルヘッジ・外債ファンド」の1月の純設定額は+335億円と14カ月連続の資金流入で、日銀のマイナス金利政策以降、高水準の資金流入が続いています。合計すると、1月は+381億円と14カ月連続の資金流入となっており、為替リスクを取らない債券ファンド全体としては、低金利環境下でも安定的なニーズがあると言えそうです。

「フルヘッジ・外債ファンド」は、2012年頃から金融機関のハイブリッド証券やバンクローンなどを主な投資対象とした単位型/限定追加型の人気が高まっていましたが、足元ではこれらの償還の動きが続いています。そこで、「フルヘッジ・外債ファンド」について、仕組み別の資金動向を確認してみます。

ヘッジ付き(フルヘッジ)外債ファンドの純設定額の内訳

単位型/限定追加型の「フルヘッジ・外債ファンド」の1月の純設定額は-39億円と2カ月ぶりの資金流出で、過去12カ月では11回目のマイナスとなっています。一方、追加型の「フルヘッジ・外債ファンド」は+374億円と21カ月連続の資金流入を記録するなど、国内債券の超低金利が続く中で安定運用ニーズを捉えているようです。冒頭でも指摘したように、金融市場の混乱などで資産防衛の意識が高まる中、いつでも購入可能な追加型のヘッジ付き外債ファンドが活用される動きは継続するものと思われます。

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