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2020年11月

原題:Systematic Investment Solutions: Spotlight on ‘S’ - Integrating the Social factor into investment portfolios


レポートの要約



新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックの拡大に伴い、「S(社会)」要因はESGに関心を持つ投資家からより一層の注目を集めています。本レポートでは、「社会的投資」に対する直近のトレンドおよびアプローチに焦点を当てており、投資ポートフォリオに社会的要因の制約を課す影響は、サステナビリティ特性の変容だけではないことを示しました。むしろ、通常意図せずに特定市場の市場エクスポージャーを取ってしまう点について、投資家は留意が必要です。

すなわち、通常ソーシャル株式指数への投資は、投資家が意図しない地域、セクター、または投資スタイル等の偏りを伴うのですが、ESGに定量的アプローチを適用すれば、投資家はこのような副次的なエクスポージャーを十分に理解できるようになります。さらに、サステナビリティと投資リターンの目標を最も上手に両立させるにはどの社会的要因に注目すればよいかという点について、情報に基づいた意思決定を行うことができます。つまり、アルファ向上メカニズムをポートフォリオ構築に組み込むことで、リスク調整後リターンを改善させることができます。


序章:社会的要因の重要性を再考する
社会的要因である「S」は、ESG投資の中でおそらく最も研究が少なく手法の標準化も遅れている分野ではないでしょうか。「S」は、企業が様々なステークホルダーとの関係性をどのように対処するかという視点ですが、直近まで投資家から見過ごされてきたと言えます。

新型コロナの流行により、企業が従業員の健康と安全を確保する方法やサプライチェーン管理基準に対する社会的関心は著しく高まりました。一部の企業が危機に適切に対応しきれずに大きなレピュテーション損失に苦しむ一方、高い「道徳的」資本を有する企業は恩恵を受ける可能性があります。新型コロナの大規模な集団感染を引き起こしたドイツの大手食肉加工会社によるスキャンダル(劣悪な労働環境の露呈)*は、会社の将来に対する危機となるだけでなく、大衆の怒りを呼び起こした結果、食肉業界全体のビジネスモデルに大きな影響を与える新しい法律の制定にもつながりました。


* ドイツ食肉処理場で集団感染、650人が陽性 千人超が自主隔離へ https://www.bbc.com/japanese/53088214


本レポートの構成

序章:社会的要因の重要性を再考する
・増加するソーシャル・ボンド(社会的投資を目的とする債券)
・ソーシャル株式指数のアウト・パフォーマンス
・ソーシャル株式ETFへの安定した需要動向(2020年)

社会的要因:基礎知識
・社会的要因の定義と定量化
・データの課題
・企業リスクにおける社会的要因の影響

投資の観点からの社会的要因の分析
・ソーシャル指数のリターン源泉
・DWS ESGスコア:強力な分析ツール
・ソーシャルDWS ESGスコア:ソーシャル指数とMSCIワールド指数における地域別分布
・ソーシャル・リーダーズ・ポートフォリオ(ソーシャル観点でのポジティブ・スクリーニング)の相対パフォーマンスの読解は困難

ケーススタディ:社会的要因のポートフォリオ構築への統合
・分析の前提および設計
・パッシブ・ポートフォリオ:投資家が望む程度だけ「ソーシャル」を加味
・アクティブ・ポートフォリオ:計量アプローチに基づくアルファ・スコアを統合する効果

結論

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