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2020年3月

原題:History Lessons - why do markets sell-off and then rebound


レポートの要約



一言で言えば、恐怖によるものです。一般的な解釈では、景気後退による企業収益見通しの低下が株価下落の要因とされます。しかし、それでは大きな価格変動のほんの一部しか説明できません。今回の市場急落局面では、企業利益の落ち込みが2008年と同程度(利益が50%下落して2年間継続)であると仮定すると株価の下落は5%に収まるべきであり、さらに悪い想定を置いて、企業利益が2年間完全に失われると仮定しても株価の下落は9%に過ぎません。残りの株価下落は、恐怖による株式市場のリスクプレミアムの上昇や、企業利益を現在価値に割り引く際の割引率の上昇によって引き起こされます。良いニュースは、恐怖はいずれ後退して割引率は低下し、株価は回復するだろうということです。ただし、それには時間を要します。

この危機を如何にして乗り越えるかを考える投資家は、恐怖感が依然として高い環境で、既に投資した資金を引上げる資金需要があるかどうかを自問しなければなりません。答えがノーであるなら、変動性の高い相場環境はいずれ終わりを迎えるため、ただ待つのが賢明です。もちろん、資金需要のある投資家にとっては適切ではないでしょう。しかし、利用可能な追加資金を持つ投資家にとっては、現在の市場環境は長期的に見て魅力的な投資機会を提供するでしょう。

当レポートは、大きな株価変動の裏側にあるさまざまな要因について解説することを意図しています。このような変動性の高い相場を乗り切るための指針を探している投資家の皆さまのお役に立てれば幸いです。

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