#1 市場とマクロ経済
市場は中央銀行の魔法にかかっている
株価は今後どこまで上昇し続けるのでしょうか?投資家はこの質問の答えを以前にも増して求めるようになっています。過去12カ月間の株式市場の大幅な上昇を考えると不思議なことではありません。
株式市場は新型コロナの感染拡大が始まった時点の水準に回復しただけではありません。MSCIワールド・インデックスはコロナ禍以前の高値を20%も上回る水準で推移しているのです。米国においても欧州においても、経済と株式市場は政府による巨額の財政支援策によって大幅に押し上げられています。このような支援策が実施されたのはごく最近のことですが、今後何年にもわたってその影響が出てくることになるでしょう。
中央銀行が金融緩和の縮小開始を決定したら、市場はむしろその動きから大きなダメージを受ける可能性があります。カナダ中央銀行は既に動き始め、週次の資産購入額を25%削減しました。
DWS米国エコノミストのクリスチャン・シェアマンは次のように述べています。「他の中央銀行がいつ追随するかは複数の要因に左右されます。インフレ、失業率と経済成長データ、政府のバランスシートに占める国債の割合といったものです。」
金利が大幅に上昇し始めると、株価水準には圧力となります。
さらに詳細な内容と、下記資産クラスの足元の投資環境と今後の見通しにつきましては、
こちらよりレポート全文(PDF)をご覧ください。
#2 株式:
高い株価水準には用心が必要 - アジアが引き続き最も有望な地域
#3 債券:
社債が有望
#4 通貨(ユーロ/米ドル):
ユーロの強さは長続きしない
#5 オルタナティブ投資(金):
金価格の大幅な上昇余地はほとんどない
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