多くの市場参加者の予想よりもインフレが長引いているため、中央銀行はさらなる利上げで対応せざるを得なくなるでしょう。つまり、米国の銀行の破綻をきっかけに先週の国債利回りが急激に低下しましたが、この状態は続かないだろう、ということです。2年物米国国債の3月初めの利回りは約5%でしたが、投資家がディフェンシブな資産に逃避したことを受けて低下しました。我々は今後12カ月の利回りを4.4%と予測しています。
欧州短期国債の利回りも再び大幅に上昇すると予測されています。ECBは直近の利上げにおいて、高すぎるインフレ率との戦いが最優先であることを示唆しました。2年物ドイツ国債の利回りは2024年3月までに3.2%になるでしょう。
我々は米国についても欧州についても、特定の社債に対して引き続きポジティブな見方をしています。足元では非常に高いボラティリティが落ち着くことになれば、恒久的に金利が高い環境においてこの資産クラスは下支えされるでしょう。
ユーロ圏:インフレ率は依然として高すぎる水準
欧州連合のインフレ率の構成要素
出所:DWSインベストメントGmbH、2023年3月時点
米国国債 (10年物)
利回り低下は続かないだろう
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ドイツ国債 (10年物)
今後12カ月間で利回りの上昇を予測
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新興国ソブリン債
魅力的なリターン
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社債
投資適格
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ハイ・イールド
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凡例短期および長期見通し 指標は、DWSが当該資産クラスに関して上昇、横ばい、または下落の見通しを示しています。 |
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データや見通し等は記載時点のものであり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。
出所:DWSインベストメントGmbH、2023年3月17日時点