2023/11/15 Market outlook

利回りを獲得しつつクッション要素の役割も果たす有望な組み合わせ

債券

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債券市場にも不透明感が広がっており、それに伴ってボラティリティも高まっています。少なくともマクロ経済の観点からは、米国と欧州において金利がピークアウトした兆しがあります。

「米国と欧州において年初来金利が大幅に上昇したことを受けて、マルチアセットの投資家にとって債券が再び有望な資産クラスになっています」とDWSトータルリターンチーム責任者のクリストフ・シュミットは述べています。

「利回りが獲得できるだけでなく、今後数カ月でボラティリティが高まることも想定されるなか、クッションの役割を果たす可能性もあります。長期年限よりも短期年限の債券の利回りが高い逆イールドが続いているため、特に短期年限の債券に投資妙味があります」とシュミットは続けています。

マルチアセットの専門家であるシュミットは、社債にも有望な投資機会があると考えています。社債の中では投資適格債券を選好します。ハイ・イールド債券では必ずしもリスクに対して見合う適切なリターンが得られない可能性があるためです。

Christoph Schmidt

トータルリターンチーム責任者

米国国債 (10年物)

米国国債を選好

  • 現在、我々は米国国債を選好する。
  • リターン水準は魅力的であり、価格下落を伴うこれ以上の利回り上昇を我々は見込んでいない。

 

ドイツ国債 (10年物)

利回りはピークアウトした可能性

  • 10年物ドイツ国債の利回りがピークアウトしたことを示すさまざまな兆候がある。
  • 当面の間、利回りは現在の水準近辺で推移すると見込まれる。

 

新興国ソブリン債

リスク上昇が足かせ

  • 地政学上の動向が投資家のリスク許容度にマイナスの影響を及ぼしている。
  • 米国の高金利や世界の経済成長が低迷するという見通しも足かせになっている。

 

社債

投資適格

米国
ユーロ圏
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ハイ・イールド

米国
ユーロ圏

凡例

短期および長期見通し

指標は、DWSが当該資産クラスに関して上昇、横ばい、または下落の見通しを示しています。
短期的見通しは1~3カ月、長期的見通しは2024年9月までの収益可能性を示しています。

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  • 収益がプラスになる可能性
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  • 収益機会と損失リスクはいずれも限定的
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  • 収益がマイナスになる可能性

データや見通し等は記載時点のものであり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。

出所:DWSインベストメントGmbH、2023年11月10日時点

その他の資産クラスの足元の投資環境と今後の見通し

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